1954 年 9 月 「全日本菓子工業協同組合連合会」として設立。
日清製菓株式会社会長 永井要造氏、初理事長に就任
1955 年 農林省から実需者向粗糖割当を受け、組合員に配給を開始
1962 年 7 月 東鳩東京製菓株式会社社長 小林茂義氏、第二代理事長就任
1974 年 9 月 優良協同組合連合会として、倉石忠雄農林大臣より表彰
1984 年 3 月 カンロ株式会社社長 村上豊氏、第三代理事長に就任
   10 月 創立30周年記念式典慣行
1990 年 5 月 東鳩東京製菓株式会社社長 小林義進氏、第四代理事長就任
1993年 11月 設立40周年記念式典慣行
1996 年 4 月 メーカー・問屋との共催による
共同見本市・菓子夢フェスタ開催の構想を提案
1997年 12月 メーカ−、問屋との共催による第一回お菓子フェスティバルを
東京ビッグサイトにて開催
(5回の開催の後菓子需要喚起対策へと移行)
2002 年 2 月 カンロ株式会社会長 園重忠之氏、第五代理事長就任
2003 年 5 月 創立50周年記念式典慣行
2005 年 3 月 第1回チャリティゴルフ大会開催
新潟県山古志村小学校にチャリティ募金を寄贈
2006 年 3 月 第2回チャリティゴルフ大会開催
あしなが育英会にチャリティ募金を寄贈
    5 月 株式会社エイワ 小高愛二郎氏、第六代理事長就任
    11月 第3回チャリティゴルフ大会開催
あしなが育英会にチャリティ募金を寄贈


組合設立の沿革

 昭和20年代後半菓子業界は、統制経済の撤廃などによる混乱状態の中にあって、菓子の原料入手は非常に困難な状況下にありました。このような現状を打破し、業界の発展を図るには個々の努力のみでは不可能との判断から、当時菓子生産額の約60%を占める中堅企業の集結が必要不可欠でありました。
 農林水産省の指導の下、全国の菓子中堅企業に対し呼びかけを行ったものの、多くの企業はビスケット類、キャンディー類、チョコレート類等それぞれの専業メーカーであり、原料が異なる等の問題や、業種間の問題等幾多の困難がありました。
 しかしながら、菓子産業の発展を期する全国の菓子中堅企業の同志的結合の基に、中小企業等協同組合法に準拠し、その傘下に5ブロック(現在2ブロック)の組合が設立されました。



共同購入事業の着手

 設立と同時に会員の利益確保と連合会事業の確立を図るため、連合会事業の主要事業である菓子原料の共同購入事業に着手いたしました。
 当時原料製造メーカーは、代理店制度による販売方法を固持し、連合会との直接取引には問屋等の反対により、極めて困難な状況下にありました。
 昭和32年に至り、砂糖について原料メーカーとの直接取引が成立し、菓子原料の共同購入事業の糸口となりました。その後、昭和39年には小麦粉及び水飴、ぶどう糖の取引が成立し、共同購入事業がさらに発展いたしました。
 会員が共同で購入するというスケールメリットを活かして、経済的負担の軽減、原材料の安定供給、連合会の財政基盤の強化を目的とし、現在は上記原材料はもとより包材資材、従業員用作業衣等の斡旋、高速道路料金別納制度やガソリン、軽油の燃料など広範囲におよび主要な事業となっております。


主な共同購入事業及び提携企業

砂糖、小麦、水飴、異性加糖     三菱商事株式会社・日本コーンスターチ株式会社
                            ・杉山商事株式会社
包装資材                 森紙業株式会社
作業衣、帯電帽子            KAZEN WLD株式会社
高速道路料金別納制度        関東通信事業協同組合・エヌ・ビー・シー協同組合
ガソリン等燃料油            東日本宇佐美株式会社



勉強会・研修会の開催

 当連合会では、年2回(新年研修会・秋期研修会)、流通問題や経営問題、また危機管理等に精通するエキスパートを講師に招いての研修会を開催いたしております。
 また、食品産業を巡る諸問題等菓子産業が直面する課題に対し、講演会を実施し、会員相互の見聞を広めるとともに、相互理解に努めております。



近年実施した研修会

令和6年
2月13日(火) 新年講習会
株式会社ゼロボード ゼロボード総研 所長 待場 智雄 様
「脱炭素経営とは?」

新年研修会
農林水産省
大臣官房・新事業食品産業部食品製造課
課長補佐 佐々木 隆行 様
「農林水産省の補助事業について」
令和5年
2月14日(火) 新年講習会
学校法人先端教育機構
 事業構想大学院大学学長 田中 里沙 先生
「フードビジネスが実現する食と暮らしのイノベーション」

新年研修会
農林水産省
大臣官房・新事業食品産業部食品製造課
課長補佐 二井 啓司 様
「食品原材料調達安定化対策について」
令和4年
12月8日(木) 冬季研修会
日本貿易振興機構本部農林水産食品部・農林水産食品戦略的
商流構築課長 植杉 紀子 様
「JETRO 食品輸出に支援策について」
10月6日(水) 秋季研修会
農林水産省
食品産業部企画委グループ 新事業・食品産業
専門官 片山 健太郎 様
「SDG‘sx食品産業サステナブルな取り組みのはじめ方」
令和3年
10月6日(水) 秋季研修会
農林水産省
大臣官房環境バイオマス政策課
課長補佐 古田 恭子 様
「みどりの食料システム戦略について」
令和2年
1月30日(水) 新年研修会
元バレーボール協会会長 木村 憲治 様
「たかがバレー、されどバレーボール」
(副題 人生の屋台骨を支えたバレーボール)
令和元年
8月26日(月) 農林水産省
食品産業局食品製造課
企画官 阿部 徹 様
「特定技能外国人の受入れに係る制度の趣旨や受入れの円滑かつ適正な実施のために必要な情報・課題について」
農林水産省
食品産業局食品製造課食品第2班食品菓子課
課長補佐 松島 善昭 様 「マークアップの引下げについて」
平成31年
>2月8日(金) 新年研修会
真宗大谷派正念寺 田村 妙慶 様
「ほっとするおかし(菓子)な生き方」
平成30年
10月3日(水) 野村證券株式会社
寶神事業支援部部長 中村 貴仁 様
「知財の活用と事業発展につながるグローバル戦略」
ASEANを中心としたアジアマーケットの可能性
自由民主党政調会長 岸田 文雄 先生
当面の政策課題
平成30年
7月25日(水) 財務省
主税局税制第二課課長補佐 加藤 博之 様
「消費税の軽減税率制度について」
経済産業省
中小企業庁事業環境部財務課
増田 悟 様
「消費税軽減税率制度に係る事業者支援措置について」
経済産業省
中小企業庁事業環境部企画課
課長 田上 博道 様
「中小企業の抱える課題と支援の方向性について」
平成30年
2月5日(月) 一般社団法人ヤマトグループ
エグゼクティブアナリスト 櫻庭 英悦 様
「これからの食環境を考える」
平成29年
10月4日(水) エコア株式会社代表取締役社長 宮澤 公栄 様
「国内釈斌安全HACCPの動向・HACCP義務化とJFS規格」
平成29年
2月8日(水) 学校法人 三幸学園 学園長 鳥居 秀光 様
「経営者・社員・顧客一体化経営」と題した講演
平成28年
10月20日(木) 株式会社国際危機管理機構 代表取締役会長 金重 凱之 様
「国際テロと企業の危機管理」
平成27年
2月9日(火) (株)DDR代表取締役 安藤 竜二 様
「お菓子が元気になる」〜中小企業だからこそ出来るブランド術
10月23日(金) (株)山星屋品質管理部長 森本 一郎 様
「失敗しない商品回収」
平成26年
11月25日(火) カルビー(株)取締役相談役 松尾 雅彦 氏
「実業者は凡庸」であってはならない
平成25年
10月3日(木) WFP国連世界食糧計画日本事務所支援調査官 中井 亘 様
「地球の飢餓を救え!」国連食糧計画(WFP)と食糧支援
平成24年
2月9日(木) 三菱商事株式会社顧問 木島 綱雄 様
食品を中心とした中国の現状とビジネスチャンス
平成23年
9月28日(水) 株式会社山本海苔店取締役副社長 山本 泰人 様
振り返れば未来・日本橋ものがたり
平成22年
2月14日(月) 防衛省
一等海佐第一会場補給隊司令 五島 浩司 様
ソマリア沖・アデン湾における海賊対処活動を終えて
10月7日(木) クラシエフーズ株式会社専務執行役員 村上 三平 氏
「菓子へのトヨタ生産方式の適用事例」
売れに合わせたモノ造りの仕組み作り
平成21年
2月17日(金) 株式会社未来と経営の研究所 所長 飛岡 健 様
この世にお菓子がなかったら
10月29日(木) 工学院大学教授 稲葉 敦 先生
「低炭素社会つくりへの取組-カーボンフット」
平成20年
11月25日(火) 東京大学准教授 工学博士 西成 活裕先生による講演
「ムダとりと渋滞学」
5月30日(金) 農林水産省
総合食料局食品産業振興課
課長補佐 藤田 邦夫 様による講演
「企業におけるコンプライアンス」について

エコプライニング株式会社代表取締役
宮澤 公栄 様による講演
「国際規格ISO22000について」
2月15日(金) 日本食料新聞社代表取締役
今野 正義 様による講演
「変わる食品・変わる消費環境(明日のゆくえ)」
平成19年
10月16日(火) 精糖工業会会長
久野 修司 様による講演
「フィデルカストロと白州次郎の信念と生きざま」
2月16日(金) 伊那食品工業株式会社代表取締役会長
塚越 寛 様による講演
「企業の真の目的は何か
「年輪経営で成長を続ける元気印のひみつを語る」」
平成18年
10月5日(木) 元日産自動車株式会社副社長
楠美 憲章 様による講演
「日産改革の支店と教訓」
2月14日(火) エム・アール・シーユナイテッドアソシエイツ株式会社
代表取締役社長 川 一男 様による講演
「日本の食品消費市場の基盤が変わっていく」
平成17年
10月4日(火) 元警察庁警備局長並びに内閣総理大臣秘書官
株式会社国際危機管理機構代表取締役
金重 凱之 様による講演
「企業における危機管理について」
2月14日(月) 全日食チェーン株式会社取締役会長
田中 彰 様による講演
「日本のボランタリーチェンの現状と今後について」


海外協力等の取組

 農林水産省補助事業の一環として、食品産業海外協力円滑化事業の委託を受け、タイ・ベトナム・中国に技術指導者を派遣するなど、アジア諸国の菓子産業の発展の一翼を担うなど幅広い活動を行っております。

実施した事業

平成6年2月15日〜20日
財団法人食品産業センターの依頼を受け、食品産業海外協力円滑化事業の一環として、小林理事長団長の下、タイ、ベトナム、香港に視察団を派遣し、現地食品産業の現状を調査するとともに技術交流を実施した。

平成8年7月5日〜11日
財団法人食品産業センターの依頼を受け、食品産業海外協力円滑化事業の一環として、小高理事長団長の下、上海、北京に視察団を派遣し、現地食品産業の現状を調査するとともに技術交流を実施した。


チャリティゴルフ大会の開催

 お菓子の持つおいしさ・楽しさといった、生活に夢と潤いを与えるものとして、国民の皆様に親しまれておりますが、菓子産業としてさらに社会に対して貢献が出来ないものかと考え、参加者の方々の親睦と社会的貢献を目的に、チャリティゴルフ大会を開催することにしました。

平成17年3月8日(火)第1回全日菓連チャリティゴルフ大会
千葉県市原市の姉ケ崎カントリー倶楽部において開催
チャリティ募金50万円を中越沖大地震の山古志村小学校に寄贈。

平成18年3月17日(火)第2回全日菓連チャリティゴルフ大会
千葉県市原市の姉ケ崎カントリー倶楽部において開催
チャリティ募金45万円をあしなが育英会に寄贈。

平成18年11月21日(火)第3回全日菓連チャリティゴルフ大会
千葉県市原市の姉ケ崎カントリー倶楽部において開催
チャリティ募金45万円をあしなが育英会に寄贈。

平成19年11月13日(火)第4回全日菓連チャリティゴルフ大会
千葉県市原市の姉ケ崎カントリー倶楽部において開催
チャリティ募金45万円をあしなが育英会に寄贈。

平成20年11月11日(火)第5回全日菓連チャリティゴルフ大会
千葉県市原市の姉ケ崎カントリー倶楽部において開催致しました。
皆様方のご協力をもちまして全日菓連チャリティゴルフ大会は盛況に開催されました。


平成21年11月10日(火)第6回全日菓連チャリティゴルフ大会
千葉県市原市の姉ケ崎カントリー倶楽部において開催
チャリティ募金40万円をあしなが育英会に寄贈。

平成22年11月16日(火)第7回全日菓連チャリティゴルフ大会
千葉県市原市の姉ケ崎カントリー倶楽部において開催
チャリティ募金40万円をあしなが育英会に寄贈。


平成23年11月19日(火)第8回全日菓連チャリティゴルフ大会
チャリティ募金30万円をあしなが育英会に寄贈。


平成24年11月6日(火)第9回全日菓連チャリティゴルフ大会
チャリティ募金32万円をあしなが育英会に寄贈。


平成25年11月12日(火)第10回全日菓連チャリティゴルフ大会
チャリティ募金32万円をあしなが育英会に寄贈。


平成26年11月11日(火)第11回全日菓連チャリティゴルフ大会
チャリティ募金32万円をあしなが育英会に寄贈。


平成27年11月10日(火)第12回全日菓連チャリティゴルフ大会
チャリティ募金29万円をあしなが育英会に寄贈。


平成28年11月8日(火)第13回全日菓連チャリティゴルフ大会
チャリティ募金30万円をあしなが育英会に寄贈。


平成29年11月14日(火)第14回全日菓連チャリティゴルフ大会
チャリティ募金30万円をあしなが育英会に寄贈。


平成30年11月13日(火)第15回全日菓連チャリティゴルフ大会
チャリティ募金45万円をあしなが育英会に寄贈。


令和元年11月12日(火)第16回全日菓連チャリティゴルフ大会
チャリティ募金33万円をあしなが育英会に寄贈。


令和2年11月10日(火)第17回全日菓連チャリティゴルフ大会
大会は中止となりましたが、チャリティ募金26万円をあしなが育英会に寄贈。


令和3年11月9日(火)第18回全日菓連チャリティゴルフ大会
チャリティ募金31万円をあしなが育英会に寄贈。


令和4年11月8日(火)第19回全日菓連チャリティゴルフ大会
チャリティ募金36万円をあしなが育英会に寄贈。


令和5年11月21日(火)第20回全日菓連チャリティゴルフ大会
チャリティ募金41万円をあしなが育英会に寄贈。



工場見学会の開催


 当連合会の傘下会員企業のご協力をいただき、工場見学会を実施し、見聞を広めるとともに会員相互の親睦に努めております。
 当連合会は異業種の会員の集まりであることから、他業種の工場見学を実施することで衛生管理システムの違い等、新たな発見に結びつく等会員企業からの支持も高く、今後とも取り組んで参りたいと思います。


今までにご協力をいただき実施した企業

平成17年11月17日〜18日
カンロ株式会社
キャンディの製造工程等見学及び会員相互の親睦

平成19年3月16日〜17日
井村屋製菓株式会社
あんまん、肉まん及び冷菓の製造工程見学及び会員相互の親睦

平成20年5月9日〜10日
ちぼりキネヤ株式会社
洋菓子の製造工程等見学及び会員相互の親睦

平成21年10月23日〜24日
株式会社栗山米菓
米菓菓子の製造工程見学及び会員相互の親睦

平成22年10月22日〜23日
株式会社でん六蔵王の森工場
豆菓子の製造工程等見学及び会員相互の親睦

平成23年11月25日〜26日
株式会社湖池屋京都工場
ポテトチップスの製造工程の見学及び衛生管理システム

平成24年11月29日
石井食品株式会社
食肉の製造工程の見学及び
無添加食品への取組、衛生管理システム

平成25年10月24日〜25日
伊那食品株式会社
寒天の製造工程の見学及び
取締役会長塚越 寛 様 講演

平成28年1月22日〜23日
井村屋シーズニング株式会社
野菜エキスを基本とした調味料の粉末化、顆粒化の見学及び
衛生管理システム

平成29年2月24日〜25日
株式会社栗山米菓新潟工場見学
新工場製造工程及びばかうけファクトリーお菓子王国でおせんべ焼き体験

平成30年2月23日〜24日
株式会社ちぼり湯河原スイーツファクトリー
新工場見学及び会員そうごの親睦 「おいしいお菓子でみんなの幸せを創ります」
五感で楽しむスイーツファクトリーをコンセプトにカフェや食育体感コーナーミニ工場見学など。

 菓子は生活に夢とゆとりをもたらす、ある意味では「日本の文化」の一端を担う側面を持っており、「食育」の立場からも重要な役割を果たすとともに、食品産業の中で確固たる地位を築いております。
 昨今の食品産業全体を巡る状況は、BSE問題や食品の表示問題等、食と農に関する様々な課題が顕著化しております。
 菓子産業におきましても、食品に対する消費者の関心が高まる中で、食の安全・安心の確保や品質管理の高度化が求められ、国際化の進展に伴う競争力の強化など、菓子産業が直面する課題も多くなってきております。
 当連合会といたしましても、求心力をいっそう高め、時局に柔軟に対応する中で、加盟企業の利益を実現するという原点を、踏襲して参りたいと思います。
 個々の企業だけでは、対応しかねる問題を多く抱えており、行政当局をはじめ関係諸団体との連携を密にし、万全を期するよう努めて参りたいと思います。